配分案(配分表)(はいぶんあん、はいぶんひょう)とは





配分案(配分表)とは

配分案(配分表)とは任意売却の際に不動産の売却代金を「誰にどの程度配分するか」を明示するための表です。基本的には複数の債権者がいるときにどの債権者にいくらの売却金を配分するかを明示するものですが、全員に配分してもあまりがあれば債務者へも配分される可能性があります。

配分案には、以下の内容を記載します。
  • 担保物件の表示(不動産登記簿の内容を引き写します)
  • 債務者名(不動産の所有者名)
  • 売却予定金額
  • 控除費用の金額とその内訳
  • 各債権者の社名(氏名)
  • 各債権者の債権額とそれぞれの配分金額
  • 配分案(配分表)を作成する目的

    任意売却するにはすべての抵当権を抹消する必要があります。複数の抵当権が設定されている場合には抵当権者(債権者)全員の同意が必要です。そこで債権者全員に何らかの利益を得られるように配分案を作成して債権者に提示し、抵当権の自主的な抹消を促してスムーズな任意売却を目指します。配分表が作成されると、各債権者は社内で稟議にかけ、任意売却に応じるかどうかの意思決定を行います。

    配分案の担保解除料について

    配分案は、基本的に順位の高い債権者が優先的に配分を取得する内容とします。そうなると、後順位の抵当権者はまったく配分を得られない可能性があるので、後順位の抵当権者には抵当権抹消の理由がなくなり任意売却に協力してもらえない可能性が出てきます。

    そういったケースでは、後順位の抵当権者に抹消に応じてもらうため、先順位の抵当権者が「担保解除料」を負担するのが通常です。配分がなくても担保解除料を受け取ることで後順位抵当権者が抵当権の抹消に応じ、任意売却を進めていく仕組みです。

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